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毎年、観ようか観まいか、必ず悩むものがある。「火垂るの墓」だ。

何故悩むのかというと、必ず泣いてしまうから。ただでさえ涙もろいというのに、これはもう反則的なまでに泣くしかない。一度観て結末を知っているだけに、元気な頃のせっちゃんの声姿、見て聴くだけでもう泣けてくる。サクマドロップ出てくるとひとたまりもない。この作品、ひとりで観ると、泣きっぱなしになってしまって、観終わったあとの疲労感、倦怠感、虚脱感と言ったらない。

演出があざといとか、せっちゃん殺したのは清太だとか、その他色々批判もあるだろうけど、ここまで感情を揺さぶってくれるのだ、それだけで充分意義があると思うし――つーかもういいじゃん内容批判なんてさ。あの映画はエンターテイメントだよ。「悲しい」と、「辛い」と、「苦しい」と、そう思うことに意味がある作品だよ。反戦映画なんかじゃない。せっちゃんかわいい、清太意地張りすぎ、見通し甘いよ、でも頑張ってるよね、そういう風に素直に見ればいいんだ。ああ悲しいな、切ないな、そう思えるだけで充分価値があることだよ。

去年は観なかったけど今年はしっかり全部見た。もうぼろぼろ。ほんとに。疲れた。

叔母さんも悪くはないんだよね。あれがあの頃の普通だったんだろうと思うよ。清太も「まだ大丈夫」と思ってたんだよね。自分が大丈夫だったし。お父さんがまだいるし、って思ってたんだろうよ。せっちゃん調子悪くなってからというものの、更に頑張ってたけど、でも、せっちゃん寂しかったと思うよ。ひとりで遊んでるのは、淋しいと思うよ。でも、良いお兄ちゃんだったと思うよ。ああもう書いてて泣けてくるよもう!

自分に子供が出来たら絶対にみせてやる。トラウマになるかもしれないけど、絶対みせてやる。こんな悲しい思いができるんだ、なんと素晴らしいことか。忘れたっていい。でも片隅に残っていれば、悲しみの器が大きくなって、きっと優しい人になってくれる。精一杯泣いてくれ!

もし子供が出来たとして、せっちゃんか清太くらいの年になっていて、それでまたこれを観たら……もう大変なことになるだろうな。風呂場で一時間泣けるよきっと。次の日酷い顔だよ絶対。

あーもう今でも大変だよ。風呂入って気持ち入れ替えてこよう。


※そういえばせっちゃんの声の人、当時五歳だったらしい。素晴らしいなあ。
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夜中にテレビを見ていると、時々とんでもないアタリ番組にぶつかる時がある。

二三日前に、久々にその状況に置かれた。

「LittleVoice」という映画作品である。そこそこ有名……でもあるらしいのだが、全く知らなかった。

ストーリー自体は王道を行くものではある。父を亡くして以来誰とも口を利こうとしなかった「LV(エルヴィー)」は、父の遺したレコードを毎日聴いてはそれを歌っていた。それはいつの間にか、本人とそっくりなほどにまで上達していた。偶然田舎のスカウトがそれを聴き、私財を擲って彼女のためのステージを用意する。そして彼女は舞台に立つ――とまあ、簡単に言えばこんなお話。元々は舞台でやっていたらしい。

正直テンポはあまり良くないし、話の展開もいまいちピンとこなかった。けれど結局最後まで見てしまったのは、LVを演じるジェイン・ホロックスによるところが大きい。演技、というか表情にかなり惹きつけられたし、何よりその声に捉まれた。どうも、ああいう声には耐性がないらしい。午前三時だったか四時だったか、帰ってきてさあ寝ようかという時に偶然彼女の声を聞いてからの約二時間、しっかり観てしまったもの。

普段のLVはもちろん、舞台に上がった後のLV、ジェイン・ホロックスの素晴らしさといったらない。白状すると、彼女が歌った往年のヒットナンバーと言われているであろう曲群は、ほとんど知らない曲だった。それでも充分に聞き入ってしまう歌唱力、そして歌声の表情である。各歌手の仕草すら完全に真似ているらしい。真似している、とは知らなかった初見の状態では、単に「生き生きしてるなあ……」と絶句するだけだったが、知っている人にとっては更に大きな衝撃だったのだろう。

先に「元は舞台で演じられていた」と書いたが、どうも監督がジェイン・ホロックスの歌声に惚れ込み、映画化しちゃった、という感じらしい。でもそれもわかる。あの歌声を生で聴いたら、それはそれは感動するだろう。劇中では多くがカットされてしまっていて、中途半端なメドレーで終わってしまっていたが、舞台だったらもうちょっと聴けたのだろうなあ。残念である。

映画全体としては、展開構成その他諸々、恐らく誰もが「?」となるような半端なものだろう。しかし母親役のブレンダ・ブレッシンを始めとして、「イギリスの役者は上手い」ということを改めて認識させられるようなものでもあった。

だからこそ非常に惜しいと思う。素材は非常に良いのだ。しかしその調理方法がいまいちだった。これは監督の能力不足なのだろう。場面場面として観ればレベルは高いが、全体としてみるとどうしてもそれほどの高評価はできない。特に最後の場面――あれはもうちょっとドラマティックに演出できたはずだ。彼女があのような行動に出るということの意味を、もう少し表現すべきだったと思う。

総評としては「いまいち」。しかし非常に心打たれるというか、ずどん、と来た映画だった。

時々こーゆーのがあるから、世の中面白い。



さてさて、友人に誘われるままに再び映画館へ。最近結構映画館に行ってるな……。

今回見てきたのはこれ! ――とまた買ってきたパンフレットの画像でも載せたいところだけれど今回はできないのがなんとも。買おうと思ったら売り切れ。今までパンフレットが売り切れなんて一度もなかったが……

観て来たのは「FLY,DADDY,FLY」。概略は公式サイト等を参照してもらうとして適当な感想を。

話自体が綺麗だと思った。つまり王道の展開。すんなり観られる映画だと思う。端々にはそれなりのエッセンスも効いていて、飽きずに観られた。それほど高評価は付けられないが、しかし観る分には充分な作品だと思う。TVで放送するのに合っているといったレベル。

ごちゃごちゃイチャモン付けようと思えば付けられるけど、綺麗な話だけに「まあいいか」と許せる。ちょっと現実離れはしているけれど、娯楽映画だしいいか、と思えれば楽しめる作品だと思った。

個人的にはきちんと娘を迎えに行って終わって欲しいと思ったけれど、そこの辺りは個人の差異として納得できるか。

にしても堤氏、先に姑獲鳥見てるだけにギャップが酷すぎる(笑。でもこういう役のほうが似合っていると感じた。土臭い感じが好印象。

最近は邦画が伸びてきているように思う。昔の典型的な邦画のイメージとは良い意味で違った作品が多く出てきていると感じる。「邦画なんざ」と今まで馬鹿にしていたが、少々侮れないかな、と思い始めた。

ただし創作とは感性、自分を削って創るもの。日本という社会がどれほど感性を解放させるようなものとなるか、だろうなあ。開放だけでなく自制も出来なければ駄作になるのは明白だけど。


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