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以下感想。結構強いこと書くだろうから、まだ映画自体を見ていない方は見ないほうがいいかも。



さて姑獲鳥の夏。

良い所としては、賛否両論あるだろうけど、キャスティングだと思う。

堤氏の京極堂。もうちょっと仏頂面であればいいけれど、それでも充分か。結構はまってると思う。台詞長いし難しいしで大変だったと思う。でも間の取り方がちょっと違和感。まあこれは個人の感覚か。

永瀬氏の関口。これもまた良い。いい関口。もっと不健康そうでもよかったが、やはりこれくらいで充分か。ダメ具合が良く出ていた。

阿部氏の榎木津。前にも書いたけど、ちょっとイメージが違う――けどまあこれはこれで! どうしても上田が頭をちらつくが、奇天烈さは共通だし、演じなれてる感もある。もっと活躍してくれてもよかった。

宮迫氏の木場。これがかなり微妙だとは思うが(塗仏での榎木津との騒ぎの印象による)……でも許せる範囲。背が高ければいいんだけどね(笑。魍魎だと辛そう。

原田女史の久遠寺姉妹。和服似合うなあ。声も好きな人。いい感じでした。

いしだ氏の久遠寺母。この人がかなり雰囲気作っていたと思う。この人がいなければ更に酷いものになっていたんじゃないか、と思うほど、重要な人物。CMでも存在感ばっちりだし。

メインはこれくらいとして、何が一番印象が強かったって、あれですよ!

雪絵さん! 雪絵さん綺麗すぎ! 「関口この野郎こんな綺麗な嫁さんを……!」と本気で思った。くそー、雪絵さんの健気な性格分かってるだけに余計好きになってしまった! ……関口!

あとあっちゃんも可愛すぎる! 青木や鳥ちゃんが好きになるのもわかる。関口に話を聞いているのかと怒るシーンでグっときた。つーか関口あっちゃんにも迷惑掛けてやがるな! ……関口!!



で、あと良い所はセットか。昭和二十七年という難しそうな時期を上手く表せていたと思う。黒電話が出てきたときは密かに感動していた。そのシーンのバックでは氷屋っぽい人もいたように思う。こういう細かい所は非常に良くできていたんだよなあ。京極堂の作りも良くできていたし。猫目洞の妖しさも好きだった。薔薇十字探偵社、やけにリアルな感じがしてびっくりした(笑。和寅にもびっくりだったけどな。久遠寺医院も結構凝っていたように思うけど。眩暈坂、もうちょっと長ければより良かった。でもあの歪んだ感じ、雰囲気が出ていて良い。

基本的にセットが素晴らしい出来だから、雰囲気はとても良いんだよね。話の中身も暗い感じだから、どこか鬱屈とした感じは良く出ていた。後にも言うだろうけれど、だから材料は良いんだよ。

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さて、思い出せる良い所はそのくらい。悪い所の方がよっぽど挙げられる。というか、色々と悪すぎてもう記憶にすらない感じがある。要所要所しか思い出せないし。

まず色々と古い。古典的な邦画だ。個人的に邦画が嫌いな理由がこの独特の臭いである。テンポが悪い、音楽がない、引いた視点が多すぎる、等々、現在の映画とは言えないものとなっている。上からぐるぐる回して撮る手法……古すぎやしないか? 昭和二十七年という設定からあえてそういう風に作ったのかもしれないと思ったが、どうかなあ。テンポを悪くしているだけだと思う。月齢云々がどどんと出てきたときは席を立ちたくなった。無意味な演出は排除しようよ。ただでさえ映画に纏めるには長い作品なのに。

そう、映画に纏めるには長いのだ。だから所々端折らなければ成り立たない作品である。しかしその端折る所が悪くはないか? 端折るべきところを端折らず、端折るまじき所で端折っている感が多々あった。紙芝居なんていらなくないか? あれも意味のない飾りだと思う。綺麗と思ってやってるのかもしれんが、「始まり始まり~」とか言って始まった時には席を(ry

直接的な表現ができないから本当に中途半端だ。原作を読んでいない人間に内藤の立場がわかるのだろうか。かなり重要であるはずなのに、劇中じゃあ単なる変なおっさんとしか取れない。基本的に背景説明が少なすぎて置き去りにされまくり。かといって原作読んだ人への映像としての補完作品として位置づけているのかと思えば、要所要所での名シーン及び台詞(榎木津の『これで漸く普通の事件に~云々等。記憶曖昧なため間違っているだろうが)もカットされていて原作を知る人にも特に快感はない。凄くひとりよがりな作品に思えて頭がぐらぐら煮えた。最後の最後、京極堂の「この世には~」という台詞に至っては、「このあとあれが来たらもうお終いだな……」と思っていたら案の定出てきて「ああもうダメだ」と。

ミステリーでいこうとしてるのか、はたまたホラー的なものでいこうとしているのか、さっぱりわからない。つまり方向性が不明だ。久遠寺医院の見取り図が出てきたときには「ああミステリーっぽい感じか」と思ったらなんだか中途半端で終わってしまったし、姑獲鳥っぽい幻覚を見る関口が多々出てきたからにはホラーでも行くのかと思ったらやたらチープで「あれれ?」だし。つーか姑獲鳥、なんかふるーいポルノ映画のワンシーンのようで、あれに何度も出てこらたときには席を(ry

京極堂の憑き物落としによって結界が破られ腹が裂け、そして現れる死体――という、そこがどう映像化されているかが気になっていたのだけれど、なにあれ。まんまじゃないの。というか印象が薄すぎるぞ。原作のシーンは凄惨強烈、鮮烈すぎるまでの印象があったものだけれど、全然だ。ただ屏風倒れて出てきただけですか。なのにその後関口「産まれたんだ」て、もう完全に脈絡ないですよ、どう考えても産まれたようには見えません。関口の目線ではない客観で見せたかったのかもしれないが、見せ場のシーンを陳腐にしちゃあどこで盛り上がればいいのやら……

スポットライトが当たる演出、あれが合う人ならいいのだろうが、私的にはもうダメすぎた。意味がわからない。何故そこで当たるのか、どんな意図があるのか……まったく理解ができなかった。わざわざ暗くしてまで何をするのかと思えば、ねえ……雰囲気ぶち壊しです。

雰囲気ぶち壊しといえば音楽だ。あれにはまいった。音楽を記号化して使おうとしているのはわかる。わかるがしかし、しつこすぎる。いや、音楽自体は良い。不安感は煽られ、今後の展開に期待させるような音楽であるし、ふるくさーい感じがするが(恐らくこれも監督の意図だろう)、これはこれでOKだ。しかしテーマ化して、そのキャラクタや場所が現れる度にしつこくしつこくしつこくしつこく同じ音を鳴らされては非常にうんざりする。久遠寺涼子のテーマともいえるあの音楽も途中から鼻につきだし、久遠寺医院が出るたびになるよくわからん効果音+音楽にはほとほとうんざりだった。燃えてるシーンでさえ効果音みたいの流した時にはもうせk(ry

いい素材はあるのに、それが全く上手く調理できていない感じ。絶対もっと面白くできたはず。ひとつひとつの画はよくできていると思うのだ。パンフレットやCMを見る限り、なかなか面白そうな作品に見える。繋ぎ方がどうも……いや、個人的に受け付けなかっただけなのかもしれないが。

まだこの頃の榎木津はそれほど奇天烈ではないにしろ、もっと前面に出れただろう。大体この作品は一人称で書かれたものだ。それを会話文と出来事だけをただ並べたからこうなる。もっと独白させればよかったと思う。そこで多くが語られているというのに、それがないから、説明不足にも程がある。ナイフの件に関しても、画面を良く見れば最初からある、みたいな試みができなかったものかなあ。あれじゃ関口があまりにも……。第一シーンが飛び飛びで脈絡がないし、だからキャラに愛着が持てない。パンフレットに多くの人が映画化を試みて失敗してきたみたいなことが書かれていたが、これも失敗じゃないか?

最後の最後まで見終わった後、一緒に見に行った友人と目を合わせてお互い苦笑し、あまりに不完全燃焼だったために「電車男」を続けて観て帰った。電車男の方が数倍面白いってそんな馬鹿な……orz

魍魎出ないだろうなあ、これじゃあ……楽しみにしてたんだけど、魍魎……絡新婦……うう。


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では漸く、第三弾…ストーリー感想、全体感想をば。脚本は、ほぼ原作のままという感じでしたね。ただね…原作は活字ですから京極堂の理屈っぽい演説も理解し易いのですが映画だとどうも京極堂の演説が分かり難い。分かり難いから京極堂の云っている事が安い詭弁に聞こえてし たぶんアレはペギラ星(自分探しの妄想旅行)【2005/07/22 21:11】
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